スポーツ障害 ケガ

Episode1:バドミントン選手の肩の痛み

バドミントン選手のスマッシュ動作での肩の痛みの施術内容の紹介です。

 

問診、触診、筋力チェック、エコー検査にて骨損傷、筋肉、靭帯の損傷の有無を調べます。重大な損傷があれば運動の休止も有りますが、今回ケースでは微小な筋断裂は有りましたが、重大な損傷は有りませんでした。

 

こちらの選手はアンダーハンド、サイドハンドでのストロークでは痛みが無く、オーバーヘッドストロークで痛みがあるのが特徴でした。

こういったケースでは動画撮影、写真撮影でのフォームチェックが大変有効です。

 

今回はラケットをタオルに見立て、素振りをしてもらいました。

 

スマッシュ動作を特殊カメラで撮影しスロー動作で再生します。

それを6分割にしたものが上の写真です。

左から数えて4〜6コマの写真、左手に注目して下さい。体は右から左に回転しようとしているのに対して、左の腕が体の回転を止めてしまっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

本来は足、腰、体全体の回転力を利用し腕をふり、ラケットからシャトルへ力を伝えなければなりません。

 

速い球を打ちたい→ 腕を強く振る→ 体が使えてないので肩への負担増→ 肩の痛み といった流れになってしまいます。

 

スロー動画、連続写真を見ながら選手に説明しフォームの修正をお願いしました。

 

フォーム修正後が下の写真になります。

 

フォーム修正直後ですので、インパクトのタイミングがズレてしまっていますが『痛み』はなくなっています。

 

拡大写真が下になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

左の腕を上手に引きつけ体の回転を腕に伝えるよう意識してもらい結果、痛みがなくなりました。

 

痛みがある動き、痛みのない動きを良く説明し理解していただく事によって解決したケースです。もちろんこの後、トレーニングメニューを作成し数週間に渡り実行して頂きました。

 

フォーム修正は難しく、最初は違和感が有ります。

ですが、痛みを我慢して続ければ、悪化し競技を中止しなければなりません。

 

こちらの選手の他の治療で良くならず、来院して頂きました。他の治療を受けたが痛みがとれず悩まれている方は是非、一度ご相談ください。

 

なぜ痛いのか?どうすると痛くなくなるのか。再発しないためにはどうすればいいのか?を分かりやすく説明し、理解し、実行して頂けるよう努めてまいります。

 

 

動画撮影によるフォームチェック、痛みの動作の解析は時間がかかるため予約が必要になる事が有りますので、ご了承頂けますようよろしくお願いします。