スタッフブログ:指のケガ、腱の炎症

 こんにちは。

今日は当院で行っている指のケガの固定をご紹介します。


写真の患者さんは母指(親指)の関節痛と引っかかりを主訴に来院されました。


指を動かす筋肉の腱は腱鞘というトンネルのような構造物の中を通ります。

指を動かすとこの腱鞘と腱が擦れます。

繰り返し繰り返し擦れることで腱、腱鞘に炎症が起こり、指を動かした際に痛みや引っかかりを感じるようになります。

炎症が起きているので指を動かすと痛みますし、治りも悪いです。

ですので固定をします。


ただ一言に固定と言っても全ての患者さんに同じ固定をするわけではありません。患者さんによって、手指の形や生活背景(仕事など)は異なります。


当院では生活背景をよくよく考慮した上で固定を選ばせてもらいます。

手指の形に合わせることは当然のことなので…


この患者さんは”痛みがそれほど強くない”ことに加え”朝に症状が強い”ということから、小さめ(必要最低限)の夜間装具(寝る間につける)を作成しました。

指の形に合わせて、指輪のようにはめて…

 上からテーピングを貼ってずれないようにします。

包帯とは違って取り外しが楽に行えるのがテーピングの良いところですね。


固定後4日目の来院で症状を尋ねると、朝の痛みは無くなったとのことでした。


症状が改善しているので固定はもう少し継続します。

続いての患者さんは、大きめで固定力もより強い固定を行いました。

痛みが強く、症状は1日中みられるためです。

患者さんは「治すためならずっと固定していられる」と言っていますので、このように母指球まで含めて固定しました


固定が浮いているように見えますが、しっかりフィットさせて作成していますのでご安心ください。

上から包帯を巻いて固定がずれないようにします。


この患者さんは利き手をケガしているので、固定によって手が使えなくなると生活に支障をきたします。


ここで重要になるポイントは…


ケガをしている親指は動かさずに人差し指、中指、薬指、小指の全ての指が親指とタッチできること。つまり”親指を動かさずに物がつまめる”ということです。こういった工夫で生活への支障を少なくします。


施術後のお会計の際には

「親指は動かせないけど小銭がつまめるね」と言って頂けました。


当院では患者さん一人一人に合わせたオーダーメイド固定を行っています。

生活への支障をなるべく少なくしながら、ケガの治りを助ける固定を行います。


今回紹介したのは指の固定ですが

その他の部位も同様にオーダーメイド固定可能です。


もしもの時は当院までお越しください!


以上、本日は鈴木が担当させていただきました!

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どうぞよろしくお願いします!